紀州俗伝(現代語訳8-3)

紀州俗伝(現代語訳)

  • 7-1 目が潰れる
  • 7-2 膈の治療法
  • 7-3 カニの甲羅
  • 7-4 はえ,安倍晴明
  • 7-5 誤りを正して
  • 7-6 波風を鎮める
  • 7-7 怪我したときの呪い
  • 7-8 巨蜂に刺されて
  • 7-9 カマキリ
  • 7-10 フクロウが家の近くで
  • 7-11 はしか
  • 7-12 柚の擂り粉木
  • 7-13 リスは魔物
  • 7-14 塩鰹
  • 7-15 馬
  • 7-16 立里の荒神
  • 7-17 雨栗日柿
  • 8-1 子供をくすぐるとき
  • 8-2 野猪を威す方法
  • 8-3 柚の実と鍼
  • 8-4 葬式の行列
  • 8-5 まめのは
  • 8-6 花咲か爺の異態
  • 8-7 山の天狗様
  • 8-8 木地屋

  • 8-3 柚の実と鍼

     

    柚
    touji / 冬至 / Kanko*

     西牟婁郡中芳養村の伝説にいう。柚の実をすべて味噌に漬け置けば盗人が入ってくるのを必ず知って「ゆうぞ(言うぞ)」と罵る。ゆえに家毎に用意すべき物だと。

    また田辺一般に柚の鍼で腫れ物を刺し膿を取れば毒が残らないと伝える。

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    「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。

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