南方熊楠の主要著作

　南方熊楠が生前に刊行した本はわずかに３冊（『南方閑話』『南方随筆』『続南方随筆』。全集２巻に収録）。熊楠の思想の深い部分はおもに手紙のなかで語られました

　熊楠の履歴を求めた矢吹義男宛に書かれた全長約7.5mの巻紙の書簡。熊楠の半生が綴られています。日本の自伝文学の最高傑作。
　（『南方熊楠コレクション〈第4巻〉動と不動のコスモロジー』 (河出文庫)に所収）

　十二支のそれぞれの動物（牛は除く）について書かれた随筆。熊楠の百科全書ぶりが遺憾なく発揮されています。
　（『十二支考〈上〉』 (岩波文庫)・『十二支考〈下〉』 (岩波文庫)）

十二支考〈上〉 (岩波文庫)
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十二支考〈下〉 (岩波文庫)
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　真言宗の学僧（後の高野山管長）土宜法竜（どぎ・ほうりゅう）と熊楠の往復書簡。きわめて思想性が高く難解。熊楠の著述のなかでもっとも重要なものと考えられています。
　（『南方熊楠・土宜法竜往復書簡』、一部は『南方熊楠コレクション〈第1巻〉南方マンダラ』 (河出文庫)に所収）

　『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クィアリーズ』というイギリスの学術雑誌に発表された南方熊楠の英文による論文。
　（『南方熊楠全集 10 』に所収、邦訳は『南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇』）

南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇
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南方熊楠全集 1 (1)
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