紀州俗伝(現代語訳7-14)

紀州俗伝(現代語訳)

  • 7-1 目が潰れる
  • 7-2 膈の治療法
  • 7-3 カニの甲羅
  • 7-4 はえ,安倍晴明
  • 7-5 誤りを正して
  • 7-6 波風を鎮める
  • 7-7 怪我したときの呪い
  • 7-8 巨蜂に刺されて
  • 7-9 カマキリ
  • 7-10 フクロウが家の近くで
  • 7-11 はしか
  • 7-12 柚の擂り粉木
  • 7-13 リスは魔物
  • 7-14 塩鰹
  • 7-15 馬
  • 7-16 立里の荒神
  • 7-17 雨栗日柿
  • 8-1 子供をくすぐるとき
  • 8-2 野猪を威す方法
  • 8-3 柚の実と鍼
  • 8-4 葬式の行列
  • 8-5 まめのは
  • 8-6 花咲か爺の異態
  • 8-7 山の天狗様
  • 8-8 木地屋

  • 7-14 塩鰹

     

    鰹
    ある日の晩ご飯 / sun_summer

     今年11月日高郡上山路村の老婆に聞いた。

    昔はその辺りには塩鰹だけが田辺から来た。塩が酷くて鰹でもてなしされて口が腫れ塞がるのを三日腫れ五日腫れなど言って喜んだ。今は道路が開け、生鰹を食えるようになって三日旨い五日旨いと言って楽しむと。

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    「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。

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