3-1 師走狐
師走狐について上芳養村の人の説に、昔、狐が十二支の何と後へ己を加えてくれと望んで拒絶された。十三支では月を数えることができないからだ。これを哀れんで新年が近くなる毎に狐が鳴く、これを師走狐というので、別に境大字の一老狐に限ったことではないと。
師走狐について上芳養村の人の説に、昔、狐が十二支の何と後へ己を加えてくれと望んで拒絶された。十三支では月を数えることができないからだ。これを哀れんで新年が近くなる毎に狐が鳴く、これを師走狐というので、別に境大字の一老狐に限ったことではないと。
「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。
Copyright © Mikumano Net. All Rights Reserved.