(蛇と方術1)
蛇と方術
インドは毒蛇繁盛の国だけに、その呪法が極めて多い。『弥沙塞五分律』に、一比丘浴室の火を燃さんとて薪を破る時、木の孔より蛇出で、脚を
一九〇六年版、ドラコット女史の『シムラ
いかなる理由ありてか、紀州でウグちゅう魚に刺されたら、一日ばかり劇しく痛み、死ぬ方が
ある人いわく、ウグもオコゼも人を刺し、女は。その事大いに異なれど国言相通ず。陰陽和合して世間治安する訳だから、魚に一たび刺された代りに仇を、徳で征服する意で、女人の名代にその毛を用いるのだと。これは大分受け取りがたい。しかし女の髪といい、三という数がインドのトダ人の呪術にもあるが面白い。
『古事記』にも、
アツボットの『マセドニアン
「諸害物の駆除者モセスは、柱と棒の上に投鎗を加えて、十字架に
というのだ(チャムバースの『ブック・オブ・デイス』一巻一二九頁)。
『嬉遊笑覧』に、『萩原随筆』に蛇の怖るる歌とて 「あくまたち我たつみちに
『四神地名録』多摩郡喜多見村条下に、この村に
予在米の頃、ペンシルヴァニア州の