5-13 筆草、筆拭草、金比羅
芳養村の人、崎下孫七氏が言う。ハマムギ、一名筆草、弘法が筆を投げたのがこの草の根となった。この根で瘡腫の上に南無大師遍照金剛と書く真似をすれば平癒すると。
また蓼(たで)の葉に黒斑2条あるのを筆拭草と呼ぶ。弘法がこの葉で筆を拭いた跡だと。
氏がまた言う。その村及び何処の金比羅も、神体は太い䌫を蛇のように巻き重ねたものである。ただし鎌首は起こさないと。
芳養村の人、崎下孫七氏が言う。ハマムギ、一名筆草、弘法が筆を投げたのがこの草の根となった。この根で瘡腫の上に南無大師遍照金剛と書く真似をすれば平癒すると。
また蓼(たで)の葉に黒斑2条あるのを筆拭草と呼ぶ。弘法がこの葉で筆を拭いた跡だと。
氏がまた言う。その村及び何処の金比羅も、神体は太い䌫を蛇のように巻き重ねたものである。ただし鎌首は起こさないと。
「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。
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