紀州俗伝(現代語訳5-4)

紀州俗伝(現代語訳)

  • 5-1 田辺のコオロギの鳴き声
  • 5-2 卵の殻
  • 5-3 和歌山及び田辺の手鞠唄
  • 5-4 田辺の手鞠唄
  • 5-5 マタタビ
  • 5-6 4人が5人に
  • 5-7 虫除けの札
  • 5-8 胎衣
  • 5-9 揺岩
  • 5-10 数えると落ちる
  • 5-11 何度も言ったら
  • 5-12 モー疝気腹痛
  • 5-13 筆草,筆拭草,金比羅
  • 5-14 犬伏せの呪,蜂伏せの呪
  • 5-15 雷伏せの呪
  • 5-16 寒蝉の鳴き声
  • 5-17 秋の日焼け
  • 5-18 月夜の結婚式ごっこ
  • 5-19 猿を忌む
  • 5-20 護摩焚き,河童
  • 5-21 ムカデ伏せの呪
  • 5-22 味噌桶を洗うと
  • 6-1 石芋,弘法大師

  • 5-4 田辺の手鞠唄

     

    手鞠
    手鞠 / Temari / chidorian

     また田辺の手鞠唄、
    「薮の中から金女郎、誰と寝よとて鉄漿(※かね:お歯黒のこと※)付けて、お稚児と寝よとても鉄漿付けて、お稚児の土産に何貰た、油一升に胡麻一升、手拭いにしょうとても布八尋(ひろ)、八尋の布を一段紺屋へ遣ろか二段紺屋へ遣ろか、三段紺屋へ遣たれば、ヅブヅブ浅黄に染めて来て、一かんしょう二かんしょう、三がん所は、おぼつきこぼつき、誠おさいた、まこ二十さいた、まこ三十さいた」(と数え進む)。

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    「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。

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