紀州の民間療法記記(原文3)

紀州の民間療法記記(原文)

  1. 婦女の陰
  2. ニラ
  3. ツゲ
  4. ハコネシダ
  5. シーボルトミミズ
  6. キジの爪
  7. ウサギの手、モグラの手
  8. 初なすび、スベリヒユ
  9. コンニャク
  10. モグラの手 追記
  11. 菖蒲
  12. キンカン
  13. 琴の一の緒、白いアヒル、黒いチャボ
  14. サルカキイバラのキクイムシ、蜂蜜
  15. コバンザメの吸盤
  16. 蒔かずの稲の米
  17. ニワトリの頭
  18. イチジクの枝葉
  19. テリハノイバラの花
  20. 尾長糞蛆の黒焼き
  21. 病をきる
  22. 梅酢

3 ツゲ

 

 黄楊(つげ)を西牟婁郡で、「なべわり」と言う。その生葉を焼くと、パチパチと烈しく音して、鍋を破りそうだからだ。 これを煎じて服すると、胃病を治すという。

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「紀州の民間療法記記」は『南方熊楠全集 第2巻』(平凡社)に所収。

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