紀州俗伝(現代語訳14-9)

紀州俗伝(現代語訳)

  • 14-1 打出の小槌
  • 14-2 蟻の群れ
  • 14-3 アナグマが女に化けること
  • 14-4 猴神社
  • 14-5 馬を忌む稲荷神社
  • 14-6 紀州豊年米食わず
  • 14-7 猫が蟻を
  • 14-8 犬の脚
  • 14-9 盗人避けのまじない
  • 14-10 陰暦十月亥の月
  • 14-11 毒虫毒魚に刺された時
  • 15-1 紀州の七人塚
  • 15-2 血を吸わない蛭
  • 15-3 肉吸いという鬼

  • 14-9 盗人避けのまじない

     

     数ある竃(かまど)のうちで一番大きなのを田辺で「大くど」と呼ぶ。その灰の中へ茶碗をひとつ伏せて置くか、主人の下駄を金盥で覆い置けば、盗人は入って来れない。盗人が入ろうと欲する家の盥で大便を覆って家内を昏睡させようとしても、右の法を行われてその効果は無いと。

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    「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。

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