14-9 盗人避けのまじない
数ある竃(かまど)のうちで一番大きなのを田辺で「大くど」と呼ぶ。その灰の中へ茶碗をひとつ伏せて置くか、主人の下駄を金盥で覆い置けば、盗人は入って来れない。盗人が入ろうと欲する家の盥で大便を覆って家内を昏睡させようとしても、右の法を行われてその効果は無いと。
数ある竃(かまど)のうちで一番大きなのを田辺で「大くど」と呼ぶ。その灰の中へ茶碗をひとつ伏せて置くか、主人の下駄を金盥で覆い置けば、盗人は入って来れない。盗人が入ろうと欲する家の盥で大便を覆って家内を昏睡させようとしても、右の法を行われてその効果は無いと。
「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。
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