(民俗(1)2)
いわゆる騎馬の始祖ベレロフォンは、本名ヒポノイース、ギリシアのコリントの産、同郷人ベレロスを殺してベレロフォン(ベレロス殺し)と呼ばる。その事で生所を立ち退きチーリンスのプレツスに寄るうち、プの妻アンテアその若くて美なるに惚れ込み、しばしばヤイノを
プレツス怒りてその舅ヨバテースに宛てて隠語もてベを殺しくれるようの依頼状を
これより先地中海の大神ポセイドン、馬や鳥の形に化けて醜女怪メズサを孕ませ、勇士ペルセウスがメの首を
さて帰路を要して己を殺さんとせるヨバテースの強兵を殺し尽して神色自若たるを、ヨが見てその異常の人たるを知り国の半を与え女婿とした。それからチーリンスへ還ってアンテアを欺き、飛馬に同乗するうち、突き落して海中に
その事インドの
また後世飛馬ペガソスを文芸の女神団ムーサの使物とす。ムーサ九人ピエルスの九女と競い歌うて勝った時、ヘリコン山歓んで飛び上がるを飛馬が地上へ蹴戻した、蹄の跡より噴泉出でその水を飲む人文才たちまち
支那では〈易州の馬泉、相伝う、唐の太宗高麗を征し、ここに
『
仏教にも飛馬あれど、〈身能く飛行し、また能く隠形し、あるいは大にあるいは小にす〉と言うのみ翼ありと言わず(『
が、『リグヴェダ』既にアスヴィナウが赤き翼ある馬して海中よりブフギウスを