(種類2)
さて現存の馬属の諸種を数えると、第一に馬、これに南北種の別ありて、アラブやサラブレッドが南種で、その色主に赤褐で、しばしば額に白星あり、
次にアジアの野驢、これは耳大にも小にも過ぎず、尾は長い方、背条黯褐で、頭より尾に通り
『本草綱目』に、〈野驢は尾長〉といったはチゲタイで、〈野馬は馬に似て小、今甘州粛州および遼東山中にもまたこれあり、その皮を取りて
支那最古の書てふ『山海経』に、〈
次に
〈陽
と出で、その図すこぶる花驢に類す。
呉任臣の注に、
〈『南
と。
熊楠