2-5 歯痛のまじない
田辺で歯痛を病む者は、法輪寺という禅寺の入口の六地蔵の石像に願を立て、その前へ豆を埋めて置くと、豆が芽を出さないうちは歯が痛まない。よって芽が決して出ないように、炒り豆を埋めて立願する。まるで詐欺そのままの立願だ。
田辺で歯痛を病む者は、法輪寺という禅寺の入口の六地蔵の石像に願を立て、その前へ豆を埋めて置くと、豆が芽を出さないうちは歯が痛まない。よって芽が決して出ないように、炒り豆を埋めて立願する。まるで詐欺そのままの立願だ。
「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。
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