2-12 大塔山
東西牟婁にまたがっている大塔峯(※大塔山※)は、海抜3870尺(※1122m※)、和歌山県で最も高い山と言う。
所の者が伝えることには、この山に大塔宮(※護良親王※)が隠れ御座したとき、山から流れ出る川の川下の住民が、水辺に灯心草が生えているのを見て、これは泔汁(※米のとぎ汁?※)の流れる所にだけ生ずる川上に必ず人がいるだろうといって、宮を捜し出しにかかったため、宮は他所へ落ち延びなさったと。
東西牟婁にまたがっている大塔峯(※大塔山※)は、海抜3870尺(※1122m※)、和歌山県で最も高い山と言う。
所の者が伝えることには、この山に大塔宮(※護良親王※)が隠れ御座したとき、山から流れ出る川の川下の住民が、水辺に灯心草が生えているのを見て、これは泔汁(※米のとぎ汁?※)の流れる所にだけ生ずる川上に必ず人がいるだろうといって、宮を捜し出しにかかったため、宮は他所へ落ち延びなさったと。
「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。
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