(種類4)
上述のごとく現存の馬の種類が、馬とチゲタイとオナッガとグレヴィス・ゼブラとドー(本種亡び変種残る)とゼブラと驢と七つで、その上多少の変種もある。ただしこの諸種各々別ながら甚だ相近く、野生の時は知らず、飼い馴らしまたは囚え置くと異種交わって
『漢書』に、
その通り騾は頭厚く短く、耳長く脚細く、
ただし馬の父が驢の母に生ませた騾、すなわちは余り宜しからず。プリニウス説に、愚鈍で教ゆべからずとぞ。プまたいわく、牡馬に由って孕み、次に牡驢と交われば牡馬の種消ゆ、しかるにまず牡驢に由って孕み、次に牡馬と交わるも驢の種消えずと。何に致せ騾はある点において父にも母にも優り、国と仕事に由っては馬よりも驢よりも欲しがらるるが、騾種は二代と続かず、必ずその都度驢と馬を交わらせて作るを要す。
昔仏その従弟調達が
『敬斎古今
『人類学雑誌』に、パプア人やヤミ蕃人が、以前出産の際母の腹を剖いて子を取り出したが、後に他所の女の山羊が、腹を剖かずに安全するを見て、その法を廃したと見えた。遥か昔、北狄間にもそんな風があった痕跡として、騾の腹を剖いて子を取ると言ったのでないか。
『池北偶談』二六に、
〈釈典に三必死あり、いわく人の老病、竹の結実、騾の懐胎、しかるに
騾の牝が他の馬種と合いて、子を産んだ事は時に聞くも、少なくともこの数千年間、無数の騾を