リード

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  • リード
  • リード(Read, Sir Charles Hercules)

    チャーレス・ヘルチュルス・リード(1857〜1929)。フランクスの招きで大英博物館の英国・中世遺物及び民族誌学部員となり、フランクスを補佐、フランクス引退後は同部長となります。博物館終身理事。英国人類学会会長、英国古美術協会会長。
    南方熊楠(1867~1941)には主に仏教関連の調査の仕事を頼みました。



    リード

    南方熊楠の手紙:履歴書(現代語訳7)
    大英博物館では主として考古学、人類学および宗教部に出入りしただ今も同部長であるサー・チャーレス・ヘルチュルス・リード氏を助け、またことに東洋図書頭サー・ロバート・ダグラス(この人が大正と改元する少し前に40年勤続の後に辞職したのを、世界中の新聞で賞賛が止まず、我が国の諸大新聞でも何のことやらわからずに、誉め立てていた)と、われなんじの交わりをなし、『古今図書集成』などは縦覧禁止であったが、小生に限り自在に持ち出しを許された(『大英博物館日本書籍目録』のダグラス男爵の序に小生の功績を挙げている)。

    南方熊楠の随筆:十二支考 田原藤太竜宮入りの話(その6)
    西人がメキシコを発見せぬ内、土人が作った貴石のモザイク品に、背深緑、腹真紅、怒眼、鋭牙、すこぶる竜に似たものが大英博物館にあったので、予これは歌川派画工が描いた竜をまねたのだろと言うと、サー・チャーレス・リードが、しっかり手に執って見よというから、しばらく審査すると、全く東半球に産せぬ響尾蛇ラットル・スネークの画の外相だけ東洋の竜によく似たと判った。

    南方熊楠の随筆:十二支考 蛇に関する民俗と伝説(その14)
    アイルランドには、古建築殊に寺院の前に、陰を露わせる女の像を立てたるものあり、邪視の者に強く睨まるれば火災等起る。しかるにその人の眼、第一に女陰の方へかれて、邪力幾分か減散すれば、次に寺院を睥んでも、大事を起さぬ。すなわち女陰が避雷柱かみなりよけのような役目を務むるのじゃと。かの国人で、只今大英博物館人類学部長たるリード男の直話だった。


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