マイヤース

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  • フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース(Myers, Frederick William Henry)

    フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース(1843年〜1901年)。イギリスの詩人、心霊学者。心霊現象研究協会の創立者のひとり。

    「超常 supernormal」「テレパシー telepathy」などの語はマイヤースの創案。



    マイヤース

    南方熊楠の手紙:浄愛と不浄愛,粘菌の生態,幻像,その他(現代語訳9)
    これはいわゆる潜在意識が周囲の環境のさびしいままに自在に活動して、あるいは逆行した文字となり、あるいは物のかたちを現じなどして、おもいもかけぬ発見をなす。外国にも生物学をするものにこのような例がしばしばあることは、マヤースの変態心理書などに見えているので、小生は別段怪しくも思わない。

    南方熊楠の随筆:十二支考 兎に関する民俗と伝説(その5)
    鰯の頭も信心と言うが護符や呪術じゅじゅつは随分信ぜぬ人にも効く、これは人々の不自覚識サブリミナル・セルフに自然感受してから身体の患部に応通するのだとマヤースの『ヒューマン・パーソナリチー篇』に詳論がある、私なんかも生来の大酒だったが近年ある人から妻がいさめて泣く時その涙を三滴布片に落しもらいそれをたもとに入れ置くと必ずどんな酒呑みもやまる物と承りましてその通り致し当分めっきりやみました。


    南方熊楠の随筆:十二支考 兎に関する民俗と伝説(その6)
    さて一寸の虫にも五分の魂でマヤースの『ヒューマン・パーソナリチー』に犬にも幽霊ある事は予も十数年研究していささか得たところあるが不幸にも観る人の心を離れて幽霊という物ある証拠を一も得ない。しかしもし人に幽霊あらば畜生にも幽霊あるべしで、『淵鑑類函』四三一に司農卿揚邁ようまいが兎の幽霊に遇った話を載せ、『法苑珠林』六九に王将軍殺生を好んでその女兎鳴の音のみ出して死んだとある。

    南方熊楠の随筆:十二支考 馬に関する民俗と伝説(その19)
    香材の出処実に思いのほかなるもありて、一九〇三年版マヤースの『人品および身死後その残存論ヒューマン・パーソナリチー・エンド・イツ・サーヴイヴァル』巻二第九章附録に、精神変態な人が、頭頂より二種の香液を他の望み次第出した記事と弁論あり。予これを信ぜなんだところ、七、八、九年前の毎春引き続き逆上して頭れ、奇南香また山羊にやや似た異香液不断出た。


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