水滸伝(すいこでん)
中国明代の長編小説。四大奇書のひとつ(「寄書」とは「世に稀なほど卓越した書物」の意で、残りの3つは『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』)。
北宋の末期(12世紀初め)に実際に起こった反乱を題材とする物語を集大成して創作された長編小説。作者ははっきりしませんが、明代初期(14世紀初期)に成立したと考えられています。
北宋末期、世にはびこる汚職官吏たちを梁山泊(現在の山東省済寧市梁山県にあった沼沢)に集まった108人の豪傑たちが打倒し、最後は敗れ滅んでいくという物語。
「滸」は「ほとり」の意味で「水滸伝」は「水のほとりの物語」という意味。
南方熊楠も『水滸伝』の豪傑たちには共感を抱き、神社合祀反対運動では汚職官吏たちと戦いました。