(虎と人や他の獣との関係3)
       盗人にも三分の理ありとか、虎はかく人畜を残害するもののそれは「柿食いに来るは烏の道理
        
        
        
        『揚子』に聖人虎別、君子豹別、弁人狸別、狸変ずればすなわち豹、豹変ずればすなわち虎、これは聖人君子弁人を順次虎豹狸に比べたのだ。『管子』に〈虎豹は獣の猛者なり、深林広沢の中に居る、すなわち人その威を畏れてこれを載す、虎豹その幽を去って而して人に近づくすなわち人これを得てその威を
        
        熊楠
を以て王猛に比し並称す。秦主
に譲れり、のち猛死し堅南晋に
独りこれを賛し、にわかに
水の敗を致し以て亡国に至れり、これ
        
        ちょうど虎豹が林沢におれば威あり、幽棲を去って人に近づくと三文の値もなくなるに似たり、インドでは欧州と等しく
        
        
        
        想うに
        
      虎や獅に王威ある由を述べたついでに言い置くは虎の威を仮る狐てふ諺だ、これは
地神
      
       マルコポロ紀行に元