古今要覧稿(ここんようらんこう)
『古今要覧稿』は、幕命により屋代弘賢(1758年〜1841年)が中心になって編纂した江戸後期の類書(百科事典のようなもの)。560巻。弘賢病没のため未完に終わる。
『古今要覧稿』は、幕命により屋代弘賢(1758年〜1841年)が中心になって編纂した江戸後期の類書(百科事典のようなもの)。560巻。弘賢病没のため未完に終わる。
南方熊楠の随筆:山の神に就いて(現代語訳)
本邦に昔、草合わせの遊びがあったことは『古今要覧稿』などに見え、我らの幼ないとき、熊野の串本辺りの子供もこれをした。すなわち支那でいう闘草だ。
南方熊楠の随筆:千里眼(現代語訳2)
たとえば、ナギランという蘭は、『草木図説』に南紀に産すと見え、『古今要覧稿』には鎌倉に多いと言い、小野蘭山の『採薬志』にも熊野太地浦の向島で取れるとある。以前はずいぶん多かった物と見えるが、取り尽くしたのであろうか、近ごろはその天然産を見たことなく、牧野富太郎氏がこれを記載した時も、培養品のみに拠ったようである。
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