閑田耕筆(かんでんこうひつ)
『閑田耕筆』は、江戸後期の随筆。4巻。伴蒿蹊(ばんこうけい)著。
『閑田耕筆』は、江戸後期の随筆。4巻。伴蒿蹊(ばんこうけい)著。
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『閑田耕筆』三に、人は眼馴れた物を貴ばず、鶏や猫が世に少なかったら、その美麗で大用あるを賞し争う て高価で求むるだろうと言ったはもっともで、ロンドン市長が素寒(すかん)な 少年時代に猫ない土地へ猫を持ち渡り、インドの鼠金商主が、死鼠一疋から大富となった話も実際ありそうな事だ。さればボーモントおよびフレッチャーの『金 無い智者』にも不思議に好景気な人を指して、精魂が鼠か妖婆の加護を受くるでないかという辞(こ とば)がある。
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