田辺の老人は身に棘が刺さって悩むときは、雉の爪で掻くと出て来る。その跡へ即飯と五倍子粉を練り合わせ貼って置く。このようなときの用意に雉の足を蓄え置く人がある。
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「紀州の民間療法記」は『続南方随筆』(沖積舎) に所収。
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