5 勘太郎(シーボルトミミズ)
山中に住む人に淋病が多い。西牟婁郡兵生(ひょうぜい)などで、木挽き達がその薬だといって、勘太郎(※シーボルトミミズ※)という碧紫色の大蚯蚓、長さ7〜8寸あるのを採り、裂いて土砂を取り、その肉がまだ動いているのを食う。じつに見ているだけで胸が悪くなる。
山中に住む人に淋病が多い。西牟婁郡兵生(ひょうぜい)などで、木挽き達がその薬だといって、勘太郎(※シーボルトミミズ※)という碧紫色の大蚯蚓、長さ7〜8寸あるのを採り、裂いて土砂を取り、その肉がまだ動いているのを食う。じつに見ているだけで胸が悪くなる。
「紀州の民間療法記」は『続南方随筆』(沖積舎) に所収。
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