(史話3)
わが国で寅年に生れた男女にに
子の女に淫し
の夫人これを夢中に
子
ロメーンスの『
参考のため狼が人の子を乳育する事について述べよう。誰も知るごとくローマの始祖ロムルス兄弟は生れてほどなく川へ流され、パラチン山の麓に打ち上げられたところへ牝狼来て乳育したと言い伝う。後世これを解くにその説
スリーマン大佐の経験譚によればその辺で年々小児が狼に食わるる数多きは狼窟の辺で啖われた小児の体に親が付け置いたより
また一八七二年ミネプリ辺で猟師が狼から燻べ出し
より得狼られこの院に六年ばかりある児は年十三、四なるべし、種々の声を発し得るが談話は出来ず喜怒は
から出た児が四肢で巧く歩くは驚くべきもので、物を食う前に必ずこれを嗅ぎ試むとある。
著者ポール氏自らかの孤児院に往きてその一人をより燻べ出された児は年はるかに