安部井磐根(あべい いわね)
安部井磐根(1832年〜1916年)。
福島県県会初代議長、初代安達郡長。衆議院議員、全院委員長、衆議院副議長を歴任。
南方熊楠(1867~1941)の粘菌研究の門弟上松蓊の烏帽子親。
安部井磐根(1832年〜1916年)。
福島県県会初代議長、初代安達郡長。衆議院議員、全院委員長、衆議院副議長を歴任。
南方熊楠(1867~1941)の粘菌研究の門弟上松蓊の烏帽子親。
南方熊楠の手紙:浄愛と不浄愛,粘菌の生態,幻像,その他(現代語訳3)
一昨々年10月18日であったか、東京より来遊された上松蓊(しげる)氏(明治24,5年ごろ衆議院副議長であった故安部井磐根氏の烏帽子子(※えぼしこ:武家の元服の儀式で新成人の後見人を勤める者を「烏帽子親」と呼び、その新成人を烏帽子子と呼んだ※)である)と当地は出発し、当国日高郡の妹尾官林(※いもおかんりん:今の和歌山県日高郡美山村にある妹尾国有林※)に赴き、3日目に上松氏は御大典のことに関係があって出立、東京への帰途につく(日高川の釣り橋を渡るとき、串本村の男女ことごとくが出てその渡りぶりを見るので、ずいぶん気をつけて歩んだが、橋板をとおして急流が遠い眼下を流れるのを見て、思わず足を止め居すくみになったとみずからいう)。
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