小口

南方熊楠関連スポット

  • 南方熊楠邸
  • 南方熊楠顕彰館
  • 南方熊楠記念館
  • 小口(こぐち)

    現・和歌山県新宮市熊野川町小口。

    小口川郷:紀伊続風土記(現代語訳)



    小口

    南方熊楠の手紙:山男について、神社合祀反対運動の開始、その他(現代語訳6)
    安堵峰(兵生の)辺にオメキというものがある。1本足で背の高い入道である。広畠氏の知人で、今も生きていれば90歳ほどの人がいる。その人が大台原山で材木伐りをしたことがある。60年ほど前のことであろう。そのとき、アカギウラ(東牟婁郡小口村の赤城という所があるので、その辺か)の勘八という猟師がいた。勘八の兄は、山にいて鹿笛を吹き、鹿を集めて討とうとしたが、後の絶崖から大筒(おおづつ)という蛇がころがかかって食い殺された。

    南方熊楠の随筆:東牟婁郡請川村の須川氏について(現代語訳2)
    須川氏の最も古い家は、代々、長兵衛と名を継ぎ、小口村畝畑といって、険しい山の真中に深く穴のようにへこんだ底に住む。牛は幼いときにこの底に連れ込まれて一生穴の中で暮らし、外へ出ることなしに死ぬという。また、よほど生産物に限りがあった所と見えて、親が年寄ると子が谷底へ突き落とすのを恒例とした。そのとき親を座らせて突き落とした岩が今もあるとのこと。


    Copyright © Mikumano Net. All Rights Reserved.