芳養村
南方熊楠の随筆:紀州俗伝(現代語訳1-1)
芳養村も由緒ある古社を一切合祀したため、長さ三里ほどの細長い谷中の小民は、何の楽しみもなく村外へ流浪して還らない者が多く、その地第一の豪農すら農稼に人を傭うのに方法がなく非常に困り、よって人気(にんき)直しに私的に諸社を神体なしに再興した。
南方熊楠の随筆:紀州俗伝(現代語訳1-1)
芳養村も由緒ある古社を一切合祀したため、長さ三里ほどの細長い谷中の小民は、何の楽しみもなく村外へ流浪して還らない者が多く、その地第一の豪農すら農稼に人を傭うのに方法がなく非常に困り、よって人気(にんき)直しに私的に諸社を神体なしに再興した。
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