1901年12月17日
◇十二月十七日 晴
朝、波荒れることが止む。予は朝から飲み続ける。
午後、岡田九兵衛が藻と小烏賊1種甚だ奇麗なものを持って来る。酒を飲ませてやる。大酔し、安勢丸水手の見る前で唄い踊り、また茶番落語などをし、一同大いに呆れ喜ぶ。予は同人の船に乗ろうとしたが、安勢丸の伝馬に送られ、勝浦に行き、利助方で飲み、山崎といって13年間常楠方得意の人(三葛村人)が来て、ともに飲食。それから中文に行き、夫婦に会い、船を雇って帰る。
メモ
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収