大井憲太郎


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  • 大井憲太郎(おおい けんたろう)

    大井憲太郎(1843年〜1922年)。明治期の自由民権運動家、社会運動家、衆議院議員。

    南方熊楠(1867年〜1941年)のロンドンでの相棒、高橋勤一のもと親分。



    大井憲太郎

    南方熊楠の手紙:履歴書(口語訳7)
    それなのに不幸にも南阿戦争(※1899年〜1902年、トランスヴァール共和国及びオレンジ自由国と英国との間に行なわれた戦争※)が起こり、英人はえらいもので、このようなことが起こると船賃が安くても日本船に乗らず高い英国船に乗るという風で、当時小生はディキンズから金を出してもらい、フランスの美術商ビング氏(先年本願寺の売り払い品を見に渡来した人)より浮世絵を貸してもらい、高橋入道謹一(もと大井憲太郎氏の子分、この高橋エドウィン・アーノルド方へ食客に世話したときの珍談はかつて『太陽』へ書いたことがある。アーノルドも持て余していた)という何ともわからぬ喧嘩好きの男を使い売り歩き、買ってくれさえすればおもしろくその画の趣向や画題の解説をつけて渡すことをしたが、これも銭が懐のなかに留まらず、高橋が女に、小生はビールに飲んでしまい、南阿戦争は永く続き、ケンブリッジに日本学講座の話も立ち消えになったから、決然、蚊帳のごとき洋服一枚まとって帰国いたした。外国にまる15年いたのだ。






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