川湯(かわゆ)
現・和歌山県田辺市本宮町川湯。
南方熊楠の随筆:ひだる神(現代語訳1)
『俗諺志』に述べたような穴がただ今雲取にあるとは聞かないが、那智から雲取を越えて請川に出て川湯という地に到ると、ホコの窟という底の知れない深穴がある。ホコ島という大岩がこれを覆う。ここで那智のことを話せば、たちまち天気が荒れるという。
南方熊楠の随筆:千里眼(現代語訳4)
予はかつて岡村金太郎博士が武州で涌泉がある川底からコムプソポゴンという奇藻を採ったということを雑誌で読んだが、その後、夢に、熊野の川湯といって温泉が多く涌き出る川に行ったら、必ずかの藻を採れると見て、7年前に行って探したが、大水の後であったので見つからなかった。
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