1909年8月19日:南方熊楠日記(現代語訳)

1909年8月19日

◇8月19日[木] 晴 暑い(94?度という)

[発信]ノーツ・アンド・クィアリーズ発行人 書留状1(1ポンド1シリング2ペンス為替)、L. C. Braun 書留状1

[受信]常楠 書留状1(正金銀行為替1ポンド1シリング2ペンス入)

朝9時頃起きる。暑くて臥している。夕方、公園から矢野氏を訪ねると、多屋秀、切市若主人と海水浴に行ったのが来る。しばらく話して別れ、石友を訪ね、油平老婆を訪ね、片町にて入湯。

帰るとヒキ六が予が蝦蟇をとって来る約束したのを忘れず、下駄履く早々門辺の涼み台(隣家小山氏の所有)から走り入って来る。焼物の猫2疋を与える。向いの金子方の小児が昨夜同様音楽して騒ごうと待っていたが、松枝がヒキ六を連れ出し、遅くに帰って来たので入って来なかった。


メモ

華氏94度は、摂氏34.4度。

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1909年の日記は『南方熊楠日記 (3)』八坂書房 に所収

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