1902年2月11日:南方熊楠日記(現代語訳)

1902年2月11日

◇二月十一日 晴、朝微雪

終日在寓、常楠小畦氏へハガキを各1通出す。

午後飯を食っているところへ利助が小畦氏の手紙1通を持って来る。昨日獲た無花植物を整理して43種を得た。小畦氏の手紙に、会社員で在来の人で予を知っている者、山本、武内周蔵、伊東米次郎。

夜、串本辺の有田村の人が2人隣室に泊まる。隣家が万歳が泊って大騒ぎする。今夕から手紙1通が届き、それを紙の間に挟み、よくよく探したが見当たらない。翌朝見つける。宿泊料先月22日から今日までの7円20銭と西岡と飲んだ酒料1円40銭払う。他に1円祝儀につかわす。

小畦氏から3月27日横浜着または4月1日神戸着のように蘭を送ってくださいとの旨を申して来た。氏は本月9日に米国へ渡航している。


メモ

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1902年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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