1902年1月23日:南方熊楠日記(現代語訳)

1902年1月23日

◇一月二十三日 晴 風が強く寒い

朝、中野店手代、友という人(植松友二郎、新宮の人)が那智へ来たついでに立ち寄り、しばらく話す。

終日在寓、標本整理。今夕までに整えたのは381種。
  菌101種、地衣74種、苔13種、蘚34種、藻169種。

帰国から集めた無花植物は1568種だ。

この日、友と話して、いま支店を借りている地主、瀬藤国太郎氏の妻は平岩内蔵太郎の妹であるのを察す。また橋爪源太郎氏(?)が赤島に来ているのを知る。

夜、プルタークのフィロピーメン伝を読む。


メモ

プルタークは、帝政ローマのギリシア人著述家。プルタルコス。著作に『対比列伝』(英雄伝)など。

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1902年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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