1902年1月24日
◇一月二十四日 晴、朝から夕方まで時々微雪片飛ぶ
朝、セリバオウレン1種取る。昨年1月4日同所で採る。いずれも開花していた。政一が来て、酒粕を持って来る。少々自分が取り、多くは宿へ遣わす。午後、近所の那智川辺で遊び、岩生地衣数種、木生地衣2種、蘚1種、菌1種取る。金槌の柄が折れる。
政一から、関之助の手紙1通(実は平助か)、小畔四郎の手紙1通を受ける。本月19日に小畔氏が横浜で玉置貫一、宮下竜三の2氏に予の近況を話したということが書いてあった。
夜、フィロピーメン、昨夜の続きを読む。
メモ
セリバオウレン(芹葉黄連)は、キンポウゲ科オウレン属の多年草。
1902年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収