1901年11月13日:南方熊楠日記(現代語訳)

1901年11月13日

◇十一月十三日 快晴

早朝、政一氏が来る。共に利助の店に赴く。新吉が容体が悪いので和歌山行きを急ぐという。昼飯後、天満から浜ノ宮に行く。同地に地網から上がった藻が道の側に積んであると宿主から聞いたので行ったのだ。よって村の東岸に出て、岩磯で数種集め、村の西端から天満に出て、田の中にて淡水藻1、2種採り、店に帰る。

中野氏の妻と常楠へ手紙を書き、利助に托す。5時前頃、宿主が迎えに来て、共に、瀬藤国松氏から大柚5つ、利助に托して予に贈られたのを3つ持ち帰る。夕食後、また宿主に船を漕がせ、利助方に行き、ちょっと新吉の事について話し帰る。この夕方、常楠から荷1箱受ける。隣室の客人が大酔し、疲れ臥す。


メモ

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1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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