1901年11月14日
◇十一月十四日 晴
朝、宿主と船に乗り、勝浦に行き、利助方に着いて昼食後、村西の田間で藻4種ばかり採る。利助方に着き(この午後2児種痘する)、話をして夕方になって宿主が浜の宮より来る。ともに船で帰る。この夜、小便に行った帰りにサメづりランプのホヤ(火屋)を1つ割る。この朝、昨夕着いた荷物を開き、宿の老妻にネル腰巻(29銭)1、嫁に唐縮緬帯地1(50銭)を贈る。南方内より、と書いてあった。
中川菊三氏の手紙1通を受ける。
メモ
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収