1901年11月6日:南方熊楠日記(現代語訳)

1901年11月6日

◇十一月六日 晴

朝、宿の主人新田源吉が竹内十三郎と勝浦に渡る。

利助を訪ね、常楠の手紙を1通受け取る。

政一は昨日の朝に色川村へかけとりに行き、利助の娘楠代は守女と外浦へ行き、貝を拾ってく来る。予はまた上記の守女に導かせ村はずれに至り外浦に至って、藻3種、ヤギ1つを拾い、またナデシコ貝3つを拾う。これは楠代に与える。

夕方、利助が船を漕ぎ、昨夕着いた荷物2個を積み大畑に帰り、源吉翁が荷をあけてくれる。宿の老妻が火焔茸を2つくれる。山中菊三へ手紙を1通出す。

夜、大雨。


メモ

ヤギ1つを拾う?
火焔茸(カエンタケ)、致死量わずか3gの毒キノコ。
カエンタケ - Wikipedia

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1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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