1908年11月2日
◇11月2日[月] 晴
朝早く起きる。午後2時に宅を出て、秋津口より稲成村稲荷社で遊ぶ。新しい菌をおよそ5種とる(はるか社後の松を植えた所より)。
黄昏に引き返して小川幸七を訪ね、石友が今1人で来て酒をのむところであった。それより石友に行き、手荷物を政という小僧に自宅へ運ばせ、油平を訪ね、それより片町にて入湯し帰る。ヒキ六は予を待ちかねていて、予が帰って大いにに喜ぶ。
寝床でアービングのアルハンブラを読む。
1908年の日記は『南方熊楠日記 (3)』八坂書房 に所収