1902年2月22日
◇二月二十二日 半晴
朝、亭主とジアンの滝に行き、リュウビンタイ4株(内2つは明日押葉にする)とる。宿の庭に植えるためである。
午後4時過ぎから那智川辺で採集、藻5種、地衣1、菌数種とる。イモリ(?)の子が孵ったのをとる。亭主等に見せる。この夜、宿の第二女19才ばかりになるのが嫁入り装束を着るところの最中である。イモリとはよい吉相である。
今夕までに集めたのは、799種。
変形菌1種、菌265種、地衣234種、藻189種、苔36種、蘚74種
メモ
1902年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収