1901年11月22日
◇十一月二十二日 快晴
家辺の瓦上でライゾクロニウム1を得る。
終日座敷にいて、藻を整頓。今日まで紙に装ったのは54種。
昨日から遠州の船が、国元で公事がおこり、碇泊。船子6、7人が来て終日遊ぶ。昨夜長話で、家内は閉口。今夜もまたそうだ。ただし嫁お君は勝浦へ行く。
夜、大潮干。余は近岸を歩く。月が明るく絶景だ。
メモ
ライゾクロニウムは、Rhizoclonium(リゾクロニウム)。
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収