1901年11月23日
◇十一月二十三日 快晴
午後、和歌山病院長が新吉氏の病身を見に来着。
朝、大干潮。終日家にいて、藻類を整理する。今日まで採ったのは63種、紙に装ったのは58種。
珪藻2種、碧藻10種、緑藻17種、褐藻14種、赤藻18種、輪藻1種
淡水藻21種
海水藻37種 外に5、合して42種
この昼過ぎに家の少婢お久13才、尻を大にからげ袋のようにして、シメジを多く入れて来る。
夕方、小漁船に12才の小児ボヤン乗り来る。親に死に別れたものとのこと。
メモ
ライゾクロニウムは、Rhizoclonium(リゾクロニウム)。
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収