1899年9月2日:南方熊楠日記(現代語訳)

1899年9月2日

◇九月二日 [土] 晴、夕雨

午前8時カンチ宅を出て、共に歩いてケンジントン園で休み、それから歩いて飯田氏の店に行く。ハーヴィーが来て、画を門氏に学ぶ。予は通訳する。

午後、加章が来る。それから予は出て、ナチュラルヒストリー館で待つ。3時前に門氏が来て、地質文庫に行き、石燕の画を2つ写してくれる。大博士 Etherige 氏が石燕その他の化石を色々見せて説明された。それから宅に帰り、高帽を12シリングで6ペンスで買い、歩いてナイツブリッジに行って飯を食い、門氏はシャンペン3盃飲み、分かれ帰る。


メモ

加章、加藤章造。ロンドンで、日本の美術品・骨董品などの輸入販売の店を開いていた人物。

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1899年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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