1909年8月13日:南方熊楠日記(現代語訳)

1909年8月13日

◇8月13日[金] 晴 暑さ甚だしい

朝5時に栗山昇平氏が来て神島に行こうとすすめる。予は昨夜通して抜き書きし眠りかけたところであったので辞す。それから眠り午後に起きる。夕方、小学校へ行き、抜き書き。片町へ行き、入湯。石友を訪ね、明日神島へ行くので香の物をもらう。子婦豊女昨日甚だ悪く、今日午後2時から快方とのこと。帰途、片見惣七と話す。

夜帰ると栗山氏が来ていたがちょっと出たところであった。しばらく待つ。同氏(石友へ見舞いに行く)が来てしばらく話して去る。この間、妻はヒキ六と下女と床に付こうとしたが、猫がひもがほどけ去り、色々探す。ようやく下女の蚊帳辺で眠ってるのを見つけてつないだ。床の中で眠らず暁になった。


メモ

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1909年の日記は『南方熊楠日記 (3)』八坂書房 に所収

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