1904年7月4日
◇七月四日 曇
病院に行き、午後、清水氏とビールを飲む。
夕方、病院で飯を食い、病院後ろの山を越えて谷を下り、湯川の宿屋「柳屋」の隠居部屋に着き、松本氏と連れ立ち、濠(ほり)の辺りに行き、マコモ(※イネ科の多年草※)を見る。今はもう亡くなった老人がマコモをここで採ったことがあるという話を中野氏が和中氏に聞いていたのである。
潟の辺りで涼み、入湯後、帰って寝る。
メモ
清水氏は、天満にあった南海寮病院の院長。清水虎之介氏。
1904年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収