1902年4月5日
◇四月五日 快晴
朝、小畦氏よりの手紙を1通受ける。5月1日から3日まで神戸に滞在の趣(4月4日すでに香港に出立)。
午後3時半より中村氏に行き、治療。それから宇須より雑賀に行き、田尻へ前日とったRicciaを見に行こうとするが、橋賃5厘がなくて引き返し、小堀氏を訪ねると、ちょうど帰ったところである。それから8時過ぎまで話し、前日あつらえた小箱をもらい、帰ると10時であった。前日兜崎で壺を掘り出したことについてもめているとのことだ。
蘚1種、苔1種
帰国より2212種。
メモ
1902年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収