1901年12月11日
◇十二月十一日 晴
1日中、家にいる。日高、小松原の按摩が来る。午後、安勢丸の伝馬に乗り、海上を見る。珪藻1採るのみ。夜、宿主が新吉方へ、他は芝居へ行く。予と老婆のみ止まる。松浦が来て、話す。
安勢丸が宿の側へ引き来て、舟子3人がサビをすりおとす。唄うこと絶えず。
今日まで得た藻類は129種。
珪藻12種、碧藻27種、緑藻32種(その内装えていないのが3)、褐藻23種、赤藻34種(その内装えていないのが7)、輪藻1種
淡水藻51種 鹹藻78種
メモ
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収