1901年11月17日
◇十一月十七日 晴
朝、山庄に丁字油1小瓶贈る。大いに喜ぶ。それから同人は去る。予は宿主及び嫁に船を漕がせ、宿主の兄を送り(湯川行き)それから利助方に着く。中川菊三へ手紙を1通出す。
午後3時頃、新居氏が和歌山より着く。少しの時間、話し新吉方へ行く。予は近傍の乾田を歩き、ミミカキグサ及びニラチン(?)を採り、また利助方行く。新居氏が来る。それから共に中野店に行き、話す。和歌屋より飯を持って来る。それから同氏は中文の手代直太郎と新吉氏へ行き、予は利助方に行く。それから政一が来て、寝間をしき、中文で寝る。9時に新居氏が帰る。しばらくして眠る。
メモ
1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収