1901年11月16日:南方熊楠日記(現代語訳)

1901年11月16日

◇十一月十六日 陰

(追記)<今日、安芸木ノ江の安勢丸入港、この船押さえられ長くいることになる>

今日までに整えたものはおよそ17種。珪藻1種、碧藻2種、緑藻5種、褐藻1種、紅藻8種。

終日、藻の整理。夕方、小橋を歩き、ハマサジに生じているウレニヂー及びアルカリ泉中の緑藻1、碧藻1を採る。宿主は終日不在で、夜に帰る。夕方から夜に入浴客が多く来る。

夜、住吉丸船長山正(淡路人)が来て、家の嫁と隣室で臥しやや長いこと話していた。予ははこれにヴォーシュリアを顕微鏡で見せ、それから宿主の室に行き、同人及び妻の兄と11時まで話す。2、3盃飲む。


メモ

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1901年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収

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