1900年9月18日
◇九月十八日 [火]
大高氏の話によると、昨夜甲板上で寝ていたとき予は海坊主のような寝言を言ったとのこと。
朝、金田氏のおごりでウィスキーを飲む。大高氏は酔い、朝中しゃべり続ける。それから眠る。
午後、下敬助氏が来た。商船学校の生徒で猫のような顔の人。香の物を持って来た。金田氏以下食い飲み、同人反吐をはく。夜、岡崎氏と飲む。宮下氏に酒をおごられる。この夕、予は甲板にて金田氏と話しているとき、橋爪氏が予のことを何かいい、宮永と議論。
Lat. 12° 17' N. Long. 46° 49' E. Course var. Dist. 289.
メモ
ロンドンから帰国の途上。
1900年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収