1908年11月5日
◇11月5日[木] 晴
朝、磯間近くへ行き、菌を探したが、得ず。公園で遊んで帰る。午後、川島氏が来る。午後、野田馬吉が来て、荷物を作る手伝いをし、夜に及び飯を食って去る。予は片町へ行き、入湯。帰って荷物整理。
朝、ヒキ六が石友の妻に背負われ雲ノ森へ行き、小便しようとするとき、背をつくこと。
帰ってまた石友の妻に背負われ、午後より夕まで石友へ行く。下女が迎えに行き、連れて帰る。
本日発行の東洋学芸雑誌326号に予の寄書「人名を氏の義に連ねて命ずる事」が出る。
1908年の日記は『南方熊楠日記 (3)』八坂書房 に所収