1904年7月26日
◇七月二十六日 半晴、小雨がときどき降る
朝、竹原勇平からのハガキを1通受け取る(22日に出されたハガキ、大坂南区木津川町一丁目浜恒二郎方)。学校の辺りでセミを三匹採り、元野氏の長子に渡す。すぐに首をひきぬき終える。午後、小学校に行き、教員と話す。キセワタを採る。
午後、色川新街道西側の谷を歩き、藻を少々、ウバユリ、イヌゴマ?などを採る。
夜、新谷氏と材木会社と菓子屋でビールを飲む。明日早朝に新谷氏が下里に行くので、ハマボウなどの採集を頼む。
夜、雨。
メモ
キセワタ(着せ綿)は、シソ科の多年草。
1904年の日記は『南方熊楠日記〈2〉』に所収